誰も書けなかった死後世界地図III 完結編
ダレモカケナカッタシゴセカイチズスリー カンケツヘン
百年前の英国で大反響のベストセラー『スピリットランド』が現代に甦る!
A・ファーニス著、岩大路邦夫訳、文構成・山口美佐子
今こそ、奇跡の地図が誕生した秘話がすべて明かされる
人類がまだ幼い時代に考え出された誤った理論や考えが、いまも霊界に対する地上人の理解を複雑にし、曇らせ、歪めている。その雲間から奇跡的に差し込んだ光のように、イタリアの青年が霊界の全貌を明らかにする。そして彼は、あの世とこの世が交信する道を語り始める……
- 価格
- 1760円(本体1600円)
- 判型
- 四六判
- 頁数
- 240 頁
- 発行日
- 2005.12.12
- ISBN
- 4-87795-082-6
立ち読み
この地図を描いた“真の著者”が自らの体験をそのまま語る!
死後世界というまったく未知なる世界を旅し、その旅行記を詳細に著したイタリアの青年フランチェッツォ。彼がこの本の主人公である。
死ぬ瞬間まで死後世界の存在を否定していたが、死の扉を通り抜けて知ったこと、それは死後世界が存在することだった。
そして、その世界を冒険しながら地図のごとくに描いた、歴史上まれに見る霊界探訪記がこれから始まる。
「人はどこから生まれ、どこへ還るのか?」
どれほど時が流れて、地球の上の地図が変わり、人の暮らしのスタイルが変わっても、この素朴な疑問が人の心から忘れられることはありません。
私たちはふだん、いまの時代の、目に見える地図上の国に住み、あたかもそれだけがすべてのように目の前のことに一喜一憂しながら生きています。
もちろん、人として生まれたならば、何気ない日々の暮らしを生きることはとても大切なこと。
けれど、そんないつまでも続くはずの日常が、時として断ち切られ、思いもよらぬ悲しみに見舞われたとき、人は目の前に見えるもの以外のことを、考えざるを得ないと思うのです。
大切な家族が、いとしい恋人が、心を分け合った友人が、「死」という扉の向こうに去り、目には見えない存在となったとき、それでも「彼らは見えないのだからもう存在しない」と言い切ることが、あなたにはできるでしょうか?
そしてまた、この世界の人々と「死の扉」で隔てられた後も、「自分」という存在が変わらずに残っていたとき、ただ忘れ去られていいと本当に思えるでしょうか?
この本の主人公フランチェッツォは、一九世紀の後半に生まれ、二十世紀になる前に亡くなってしまったイタリア貴族の青年です。
『死がやってきたら堂々と向き合いますよ。「死とはすべての消滅を意味する」と信じている者ならば誰でもそうするように』
そう言い切っていた合理主義者の彼は、地上で生きている間は、宗教も死後の世界も何一つ信じてはいませんでした。
しかし、ひとたび死の扉を越えたとき、そこに待っていたのは、それまで彼が想像することもできなかった世界だったのです。
フランチェッツォは、この世に縛り付けられた霊たちがいる地表の霊界から、霊体を癒す「希望の家」に移ります。
その後、利己的な霊たちが集う「たそがれの国」、「灰色の石の谷」、「不安の国」、「守銭奴の国」、「不幸な国」、「凍結の国」、麻薬中毒患者が横たわる「昏睡の洞窟」へと、死後世界のさまざまな国々を放浪します。
そしてさらに、残酷な霊たちの巣窟である「最下層の霊界(いわゆる地獄)」を探索します。
それが終わると、自らの向上を願って訪れた「悔い改めの国」への巡礼の旅、喜ばしい勝利への道となる「あかつきの国」、「朝の国」、「日の国」への旅、と歩き続けます。
この彼の果てしない冒険行きを支えていたのは、愛する「あの方」が地上から送ってくれる熱く深い思いと、彼女とあちらの世界で再び巡り会い、今度こそ幸せになるのだという彼自身の強い一念でした。
「人は死んでも生きている。死が人から愛する思いや、やさしい願いを奪い去ることなどできない」
自らの経験からそう悟るようになったフランチェッツォは、あの世とこの世が交信する道をつくり出すために、A・ファーニス氏という優れた霊媒の力を借りて、一冊の本を著しました。
それが一八九六年にロンドンで刊行された、『A Wanderer The Spirit Lands』(邦題『スピリットランド』)です。
このフランチェッツォのまれにみる霊界冒険記には、時代や国籍、そして宗教を超えた、人としての生き方に対する真実が語られています。
そして、未知なる世界の驚くような風景、不思議な生き物、愛と憎しみに繋がれたさまざまな人々の詳細な記録が生きいきと語られています。
地上の歴史上には、マルコ・ポーロが残した『東方見聞録』のように、未知なる世界に足を踏み入れ冒険するなかで、自ら体験したことを詳細に後世に伝える優れた文献が数多くあります。
それらを読んでいると、知らぬまに私たちも一緒にその世界を目の当たりにし、当地の人に会い、話し、触れ合っているような気持ちになります。
そして本書もまた、死後世界という未知の世界を教えてくれる、歴史上まれなる探訪記といってまちがいありません。
■読者から寄せられた声
●沈みがちだった気分が軽くなった(60代・主婦)
この本に出会い、何だか心が救われたような気がします。私もいつか死んだら、この本の主人公のように、亡くなった主人にまた会えるかもしれないという希望が湧いてきました。
●疑問がかなり解けた(10代・学生)
死後世界とはどういうところなのか知りたいと思って、この本を手にとりました。読んでみて、今までわからなかったことや疑問がかなり解けたような気がしました。
●死に対する考えが少し変わった(30代・男性)
突然父が亡くなり、「父は死んだ後も私たち家族を見ていてくれるのだろうか」と悩んだりしました。それが、この本を読んで、少し心が落ち着いた気がします。他の人に対してもやさしくなり、人を見る目も変わったと思います。
●とても具体的に書かれていて新鮮だった(50代・男性)
死後の世界があるとは、おぼろげには感じていました。この本には、そうしたことがとても具体的に書かれていて、とても新鮮な感じがしました。私の人生にとっても参考になりました。
●自分の生きる道が見えてきた気がする(50代・主婦)
突然主人が亡くなり、死に目にも逢えず、自責の念と悲しみで毎日を過ごしていました。そんななかこの本に出合い、自分の生きる道が見えてきた気がしました。いつか私にも死が訪れると思いますが、それまでありのままの自分で生きていこうと思えるようになりました。
目 次
誰も書けなかった死後世界地図III も く じ
はじめに
1章 まちがいなく死んだのに生きている!
- 愛する人との出会い
- 突然やってきた「死」
- 死は終わりではなかった
- 肉体と自分を繋ぐ糸
- 彼女の部屋にたどり着く
- 彼女にすべてを告白する
- 地表の霊界をさまよう
- 「希望の同胞団」に入団
2章 死後世界探索への旅が始まる
- 「希望の同胞団」で指導を受ける
- 「希望の家」の癒しのシステム
- 彼女との初めての接吻
- 「たそがれの国」へ
- 「灰色の石の谷」「不安の国」「守銭奴の国」へ
- 「不幸な国」へ
- ラウルとの出会い
- 復讐への誘惑
- 「凍結の国」と「昏睡の洞窟」
3章 「第二の死」を越えて新しい姿に生まれ変わる
- 「たそがれの国」での生活
- 生者と死者の交信
- 守護霊との出会い
- 「第二の死」を抜けて
- 「あかつきの国」へ
- 父との出会い
- 最下層の霊界の探索隊に加わる
4章 地獄での救援活動に参加する
- 地獄へ接近する
- 「地獄の帝国」へ
- 圧政者を焼き尽くす炎
- 大いなる泥の海
- わが先祖の醜い宮殿
- ベネデットとの出会い
- 地獄の戦争、そして暗黒の王国との別れ
5章 さらに輝く国へと新たな旅が続く
- 探索隊の記録DVDを見る
- 「悔い改めの国」へ
- 「安息の家」へ
- 敵を赦すという課題
- 「輝く日の国」へ
- 新しい同居人
- 高次の霊領域へ
- 愛する人を待ちながら……