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総合出版 コスモ21

頭にいい、体にいい、楽しい本満載!

夫婦は「気くばり」で9割うまくいく

フウフハ「キクバリ」デ9ワリウマクイク

ちょっと気づくだけで二人の世界はみるみる変わる

吉岡愛和著

少しお互いに気くばりをし合うだけで、二人の関係ははるかにスムーズに。気くばりのポイントが合っていれば9割うまくいく! 夫婦で、いい関係を育てていくための必読書。二人の間に何か問題がないか自己チェックもできる。「妻業・夫業」の改訂版。

主な内容

Part1 夫婦なのに愛せない理由、愛されない理由
Part2 夫婦愛をはぐくむ気くばりのすすめ
Part3 夫婦関係には子育てへの気くばりも大事
Part4 夫婦愛の成熟には親への気くばりも必要
Part5 人生を豊かにする気くばりも大切

詳細な目次のページを開く

夫婦は「気くばり」で9割うまくいく
価格
1540円(本体1400円)
判型
四六判
頁数
192 頁
発行日
2007.8.10
ISBN
978-4-87795-120-7

立ち読み

 

 夫婦というのは本来、人生のなかでもっとも長い時間を、他の誰よりも深いところで関わり合いながら過ごしていく関係にあります。そこで、お互いを大切な存在と感じ、理解し合い、信頼し合い、愛情を感じ合うことができるとすれば、どんなに幸せなことでしょう。
 ところが現実の夫婦のきずなはどんどん希薄になっていて、円満そうに見えても、互いの心はしだいに離れていっていると感じている人が増えているように思います。
 私は長年、家族カウンセリングや夫婦セミナーを行なってきていますが、とくに気になっていることがあります。それは、もう少しだけ相手に気くばりしていれば、ここまで二人の溝は大きくならずにすんだのに、というご夫婦が驚くほど多いということです。
 日本人は、家庭の外に一歩出ると、じつによく周りに細かい気くばりをします。それなのに、家庭に帰ると、どうしてなのか、その気くばりがすっかり忘れられてしまいます。外で気くばりしすぎて疲れているのかもしれませんし、夫婦だから家族だからわかってくれるだろうという気持ちがあるからかもしれません。
 ほんとうにそれでいいのでしょうか。夫婦や家族は人生でもっとも長く付き合う大切な存在のはずです。ところが、その関係を当たり前のように思って過ごしていると、知らないうちに大切な存在と思う心すら希薄になっていきやすいものです。そして、家族に何か事が起きたとき、そのことに気づかされることが多いのです。
 私は今、私たち夫婦と、七十代になる両親と、百歳にもなろうとする祖父母という三代の夫婦が同居する大家族のなかで生活しています。それに私たちの子ども三人を合わせますと、四代九人家族になります。そのなかで祖父母や両親と毎日接しながら、人間が何歳になってもいちばん求めたいもの、確かめたいものは、やはり夫婦愛であり家族愛なのだと実感しています。
 だれでも、夫婦として家族として生きている以上、喜びも苦しみも共に分かち合いたいと願うのは当然ですが、それには日ごろから思いやりのある「気くばり」の積み重ねが必要なのです。それなしに夫婦愛、家族愛が豊かに育っていくことはないと思います。
 数多くのご夫婦と向き合ってきた私のカウンセリング体験でも、ちょっと気くばりをしてもらうだけで、二人の関係ははるかにスムーズにいくことが多いのです。その気くばりのポイントが合っていれば九割うまくいくようになります。
 そこでこの本では、まず、夫婦や家族とのカウンセリングなどで実際に利用している「自己チェックリスト」を使い、ご夫婦の現在の状態を自己診断していただけるようにしました。それによって、二人の間に何かひっかかっていることがないかを自己チェックできるようになっています。
 そのうえで、夫婦が“いい関係”を育てていくためには、どんな気くばりが大切なのか、具体的に、わかりやすく紹介しています。すでに実践してくださったご夫婦のなかには、
「凍りついたような冷たい夫婦関係に温かい交わりがよみがえってきた」
「夫婦生活の大切さをあらためて知った」
「離婚を考えていたけれど、もう一度やり直そうと思った」
「男と女の違いをあまりにも知らなかった」
「夫の心を満たしてあげられるのは妻しかいないことがわかった」
「妻の話をじっくり聞いてあげられるようになった」
「妻が真に欲しているものがわかった」
「変えるのは相手ではなく、まず自分自身であることがわかった」
「夫婦関係がよくなることで、子どもが変わった」
というように、どんな気くばりが大切なのか気づいてくださった方もたくさんおられます。
 本書では、夫婦の性に対する気くばりについてもふれています。夫婦カウンセリングを通して、性の営みにおける夫婦のすれ違いがかなり深刻であり、それがますます夫婦の心の距離を遠くしていることに気づいたからです。マスコミには性に関する表面的な情報は氾濫していますが、夫婦のきずなを強めてくれる性の営みについては意外に関心がもたれていませんし、ましてや気をくばる努力は足りなすぎると思います。
 私が尊敬している女性の一人にマザー・テレサという方がいます。この方が日本を訪れたとき、日本の家庭についてこんな印象を語っておられました。
「愛は、家庭ではじまる。しかし、母親は多忙で笑顔がない、奉仕がない。これでは子どもは抹殺されている。愛に飢えている人が多いこの国こそ、貧しい国であり、物質的な貧しさより心の貧しさはもっともっと深刻です」
 とても心痛い言葉ですが、こうした状況は、“すてきな夫婦”が一組でも多くなり、幸せな家庭がどんどん増えていくことによってしか変わってはいかないと思います。

夫のそこが嫌なのよ! いくつありますか?

  1. 食事どきに「いただきます」も言わず、料理に関心も示さない
  2. 妻が重い荷物を持っていても気づかない
  3. 妻の体調が悪いのに手伝ってくれない
  4. 妻の話をうるさがって聞こうとしない
  5. 自分が悪かったと謝らない
  6. 言葉が乱暴
  7. 夫婦の性生活が一方的
  8. 仕事のストレスを家にもち込む
  9. よその妻と比較する
  10. 「愛しているよ」と言ってくれない
  11. 男らしくない、頼りにならない……etc.

夫が嫌だと感じること いくつありますか?

  1. 夫に命令する
  2. 素直でない
  3. 帰宅するやいなや不満をぶつけられる
  4. よその夫と比較する
  5. 身だしなみをきちんとしていない
  6. 当然のことのようにお小遣いを制限する
  7. 子どもの前で夫の悪口を言う
  8. 家の中が汚い
  9. 料理の手抜きが多い
  10. 物事の順番が子どもの次になる……etc.

詳しくは本書をお読みください

 

第2回ミセスが選ぶBOOK大賞「夫に読んでもらいたい本 部門」で
『夫婦は「気くばり」で9割うまくいく』が金賞に選ばれました

金賞を受賞する吉岡愛和さん 第2回リビング新聞「ミセスが選ぶBOOK大賞」贈賞記念パーティーが3月19日、東京・丸の内の東京會舘で行われ、『夫婦は「気くばり」で9割うまくいく』(吉岡愛和著)が、「夫に読んでもらいたい本 部門」で金賞を受賞しました。贈賞記念パーティーには、著者の吉岡さんが、島根よりかけつけ、「夫との二人三脚で受賞したようなものです」と挨拶しました。
 リビング新聞によると、ミセスが選ぶBOOK大賞は、全国のミセスに「イチオシの本を教えて!」と呼びかけ、エントリーされた557作品から、専門家や読者代表者で、「主婦力をあげてくれた本」「夫に読んでもらいたい本」「ベストセラーの予感!の本」の各部門20作品に絞り込まれ、総投票数2万3897票の結果から、各部門、金・銀・銅、入賞作品が決められました。
 『夫婦は「気くばり」で9割うまくいく』には「子どもが成長した分、夫に手がかかるように感じるこのごろ。2人の人生がうまくいくように、一緒に読みたいです」(38歳)、「『言わなくても分かることなんてない』と教えてくれました」(33歳)、「『その通り!』と思うことがいっぱい」(44歳)との声が寄せられたとのことです。

movie受賞後、吉岡愛和さんにインタビューをいたしました。その模様を掲載いたしました。左上の「Movie」をクリックしてください。

目 次

もくじ●夫婦は「気くばり」で9割うまくいく

はじめに

Part1 夫婦なのに愛せない理由、愛されない理由

夫婦関係うまくいってますか

既婚女性の二人に一人は離婚を考えたことが

夫と妻のこんなすれ違い——目からウロコ一〇の事例

〈妻〉妻の長電話/夫には付き合いにくい妻の買い物/妻が話さなくなったら要注意!/妻の言葉は天の邪鬼/大安売りが大好きな妻たちの心理

〈夫〉夫たちには一人になる時間も必要/夫たちは外に出るとライバルだらけ?/外見に敏感な女性に比べ、男性は中身をじっくり見つめる/夫たちが求めているのは妻の“ほめ言葉”/男性はお金を使うこと自体に喜びを感じる

妻たちから夫たちへ「それが嫌なのよ」二〇項目

夫たちから妻たちへ「それが嫌な一言だ!」二〇項目

男女の違いを知って気くばりする努力を

COLUMN ある日、突然、夫から「別れたい」と言われて

Part2 夫婦愛をはぐくむ気くばりのすすめ

どんな夫婦になりたいですか

結婚は愛をはぐくむスタートライン

夫婦愛のさらなる原点「人はそもそも、なぜ結婚するのか」

「家庭と仕事」女性の置かれた立場への気くばり

COLUMN 「私たち夫婦はお互いに絶対必要な存在なんです」

“男性が家庭に求めるもの”への気くばりも

COLUMN “仕事の生き甲斐”と“親になることへの期待”

夫婦だからこそ“豊かな心”で接する気くばりが大切

夫婦だけに許されている交わり

そもそも結婚と性の関係をどう扱うべきか

Part3 夫婦関係には子育てへの気くばりも大事

どんな言葉かけをしていますか?

子どもは親の姿、夫婦の姿の写し鏡

親の思い、夫婦の思いは子どもに刻み込まれていく

ときには生き方について語り合う気くばりも

子どもの感性にもっと働きかけることも大切

親だからこそ子どもの性にも気くばりを

子どもたちにもっと夢や希望をもたせてあげる配慮も必要

「悪いことは悪い」とはっきり言うのが本当の気くばり

夫婦いっしょに子どもとのスキンシップをいっぱい楽しもう

面倒なことでも手をかける気くばりが大切

子どもこそ親らしい親、夫婦らしい夫婦を願っている

Part4 夫婦愛の成熟には親への気くばりも必要

あなたの嫁姑関係をチェック

親との同居はたいへん?

四世代同居生活から学んだ宝物

祖父母は生きた知恵袋

祖父母を通して“真心”の意味を知る

Part5 人生を豊かにする気くばりも大切

ときには自分を振り返ってみよう!

心の豊かさを求める時代に入った

年を取るほど“顔の相”がよくなる生き方

人生には限られた時間しかない

“心の無駄遣い”をしていませんか

小さなことにも感謝できる、感動できる心をもっと大切に!

老いへの準備は「ありがとう」のあいさつから

人生には三度の披露宴がある

自分の死に向けて「送別の辞」を書いてみる

人生は四季のように移り変わる

人生のゴールは死である

スローライフで心を豊かにする気くばりも

おわりに

プロフィール

吉岡愛和(よしおかあいわ)

愛和家庭教育アカデミー所長。

東京立正短大英米学科卒。貿易会社でセクレタリーとして勤務後、結婚を機に退職。3代の夫婦が同居する家に嫁ぎ、3人の子どもとともに4世代、9人家族のなかで嫁として、妻として、母として生活。1992年より英会話スクール、フリースクール(不登校児、発達障害児、知的障害児を対象)を開設。同時に専門的にカウンセリング学を学び、家庭教育の重要性に注目し、国際比較データをベースにした国際家庭教育アカデミーを設立。家庭教育のための各種セミナーや講演、執筆、カウンセリングをはじめ、家庭教育カウンセラーの育成も行なっている。