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親毒 なぜこんなに生きづらいのか

オヤドクナゼコンナニイキヅライノカ

自分が何者かわからない!

kokko

もっと早く知るべきだった!

自分が何者かわからない、恋愛や結婚、人間関係がうまくいかないと悩む……この生きづらさの本当の原因は親の毒に気づかないからかも! 「この子のために」と愛情という名で子どもを支配しようとするとする親。親から植え付けられたこの「毒」によって、親から認められていない自分はダメという罪悪感にさいなまれる子。「毒」の連鎖を断ち切り、自分も子どもものびのびと自分らしくいきられるようにするためには……。

主な内容

プロローグ 生きづらさの本当の原因
1章 知らぬまに子どもの人生に植え付けられる親の毒
2章 いまでも「認められたい」自分がいますか?
3章 「親は親、子どもは子ども」という生き方
4章 親になったら「楽しい子育て」がいい!
5章 もっと子どものことをおもしろがろう!
6章 自分で自分を愛することから……
エピローグ 幸せへの近道

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親毒 なぜこんなに生きづらいのか
価格
1404円(本体1300円)
判型
四六判
頁数
176 頁
発行日
2015.12.18
ISBN
978-4-87795-330-0
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立ち読み

プロローグ――生きづらさの本当の原因

♥愛しいわが子に苛立つ自分がいる

 18年前、初めてわが子を抱いたとき、子どもの周囲がキラキラ光っている気がしました。そのころは天使の「て」の字も考えたことのなかった私ですが、思わず「天使が祝福に来てくれた」と思ったくらいです。親バカですが、「地球の未来を背負って立つ子を神様から預かった」と思いました。

 この子の親として、責任を持って育てなくては……と、心に誓いました。

 もしも私に魔法が使えるのなら、

「この子の未来が明るいものでありますように」

「この子が傷ついたり、悲しんだりしませんように」

「この子の生きていく世の中が明るい良いものでありますように」

と、生まれたてのわが子を抱きながら、真剣にそう願いました。

 わが家の長男は拙著『天使が我が家にいるらしい』にも書きましたが、とにかく育てにくい子でした。思いどおりにならない子育てに、イライラしたり悩んだり落ち込んだりする日々。子どもが思いどおりにならないことに苛立つこともたびたび。

 ある日、とうとう怒鳴って叱り飛ばしてしまい……大泣きしながら謝るわが子を見て我に返りました。この子が生まれたばかりのとき、この子が傷つかないように、悲しまないように、とあれほど心から願ったはずなのに。子どもが一人で自分の人生を歩めるようになるまで、ただ寄り添ってサポートするのが親の役目であるはずなのに。目の前のわが子を泣かせているのは、傷つけているのは、母である私ではないか‼

 子どもは親の所有物ではありません。親が自分の都合(大人の都合)で子どもをコントロールしてはいけない。親だから、子どもになにを言ってもいい、どんな言い方をしてもいい、まして殴ったり叩いたりして言うことを聞かせていいなんてことは絶対にない。親だから威張っていいなんて理由も、ひとつとしてない。

 そんなことはよくよくわかっているのに、いざ子育てを始めてみると、思うようにならないことに苛立ってしまう自分がいます。なぜ? と問い返していくうちに気づいたのが、私自身の親との関係だったのです。

♥親から「精神的な虐待」を受けて育った?

 私は現在、高校生・中学生・小学生の3人の子を育てながら、カウンセラーの仕事もしています。さまざまな悩み相談に乗っていますが、とくに強く感じることは「親に人生をコントロールされすぎて、30代、40代になっても自分の人生を生きていないと思える人」があまりにたくさんいるということです。

 親から常にコントロールされて育つと、「親の気持ち」を優先して生きるようになり「自分の本当の気持ち」がわからなくなるのではないかと思います。

 誰より私自身が「親の気持ち」優先で育ち、大人になっても「自分の本当の気持ち」がわからないまま結婚しました。そして子どもが生まれましたが、育児がうまくいかず、本当に悩みました。

 じつは、私は小学生のころ、母から「あなたの眼は、魚が死んだような眼で気持ちが悪い。あなたみたいな子が少年犯罪に走り、鑑別所に入ったりするんだろうね」と言われたことがあります。

 そのころの私は、小学校でいじめられていて、そのことを親にバレるのが嫌で必死に隠していました。こんなに立派な親の子どものはずなのに「いじめられている」なんて、親に申し訳なくてとても言えないと思っていたのです。

 ですから、その事実を隠して学校に通っていましたが、精神的にはギリギリのところで生きていたのです。

「魚の死んだような眼」ってどんな感じなのかピンとこなかった私は、ある日魚屋さんの店先に並んでいる魚(死んだ魚)の眼を見て、ひどくショックを受けたことを覚えています。

 それでも母がどうして小学生の私にそんなことを言ったのか想像もできませんでした。それより、どうしたら親から(とくに母親から)褒められるか、認められるか、話を聞いてもらえるかということで私の心はいっぱいでした。なんとかして母に愛されたい、認められたいのに、どれだけ努力しても、やっぱり気に入ってもらえない。いつもそう感じていたのが私の子ども時代でした。

 その反動からか、20代に入ると親に嫌われるようなことばかりしていました。それまで親に認められたいと必死に努力していた自分も、親に反発している自分も、親にありのままの自分を受け入れてもらえないと苦しんでいる点は同じでした。そのままでは、自分らしく感じ、自分らしく考えて生きる力を得ることができなかったのです。

 20歳になったころ「私は親に虐待を受けて育った」という女性と友達になりました。彼女と、お互いに心の奥に抱えていた話をするうちに、もしかして自分は「精神的な虐待」を親から受けて育ったのではないか? と思ったことを覚えています。

♥「この子のために」が親の毒になることも

 私は結婚前から「子どもは正しく育てないといけない」「でも自分には怖くて、とてもそんな子育てはできない」「できることなら、結婚しても子どもなんかいらない」と思っていました。

 それでも結婚して子どもを授かると愛おしくて、親として責任を持って育てたいと思ったのです。ところが、実際に子どもと向き合っているうちにどんどん苦しくなり、思いどおりにならないことに苛立つことが増えました。そこから私を救ってくれたのは、母親との関係に気づいたことです。

 大人になり結婚したあとでも私の心は親(とくに母親)に支配されていたのです。

 子育ての原動力は、「この子のために」という親の強い思いです。それは子育てのどんな苦労も乗り越えさせてくれます。ところが、この思いの方向性がちょっと違うと、子どもを生きづらくする可能性もあるのです。もっといえば、子どもの人生を奪ってしまう「毒」にもなるのです。

 誤解を恐れず言えば、親の「この子のために」という思いが「私が生んだのだから、この子の人生は自分のものだ」「自分が好きで生んだ自分の子どもなのだから、自分の思いのままにコントロールしてもいい」という方向に向かってしまうと、子どもを生きづらくする「毒」になってしまうのです。

 もちろん、子育ては本当に大変です。しかも、子どもになにか「問題」があると、必ずと言っていいほど「親はどうしているんだ」という非難の目が向けられます。ですから、わが子がしっかり成長するように「正しい子育ての情報」を探し求め、できるだけうまく育てたい、正しく育てたいと必死になっている親たちはたくさんいます。子どもを自分の通信簿のように考えてしまう親(とくに母親)も多いように感じます。

 そして自分の思うように子どもをコントロールできないと、身勝手な怒りや不安、恐れ、失望といった感情を子どもに向けてしまうことも多くなります。親に認められたい、愛されたいと一心に願う子どもが、それは自分のせいだと感じてしまうと、自己肯定感が低くなり、自立心や人を思いやる心の成長が妨げられます。

「この子のために」という思いが子どもを生きづらくする親の「毒」になってしまうこともあるのです。

♥自分の親はどんな親だったか振り返ってみる

 カウンセリングでこのようなお話をすると、はじめはピンとこない方もいます。その方が親ならば「こんなに子どものために尽くしてきたのに、毒を植え付けるなんてあり得ない」と言われます。あるいは、親にはいろいろ不満はあるけれど、自分のために尽くしてくれた親が自分を生きづらくするような「毒」を植え付けたとまでは思えないと言われます。

 私はいまは、自分の両親は決して私を愛していなかったわけではないと思っています。そのことに深く感謝をしているし(その気持ちが本当に伝わるのかは、正直に言うと自信はありませんが)、親の言葉も行為もすべては「私に良かれと思い、私の将来を心配して」のものだったのだろうと理解しています。

 それでも、その「愛」は私の望む「愛」とはズレていて、私らしく人生を生きることをむずかしくする「毒」を含んでいたのです。

 私は自分が母親になって、そのことに気づきました。子育てを始めたとき、自分が子どものころ「親にどんなことを言われたか」「親にどう育てられたか」と意識するようになりました。思い出すたびに、一人で苦しんでいた自分が蘇ってきて私の心にまとわりつきます。はじめは、なぜそうなのかよくわからずイライラすることが多かったのです。

 大人になっても私の心の奥には、ありのままの自分を受け入れてもらえなかった、認めてほしかった、不安だった、寂しかったという思いが居座り続けていました。それは私の人生に植え付けられた親の「毒」のようなものだと気づいたとき、私は自分を取り戻すことができ、自分らしく生きることができるようになったのです。自分の子どもにもその「毒」を植え付ける連鎖を断ち切ることができたのです。

 カウンセリングに訪れる人から、親にされたことを自分の子どもにもしてしまいそうで不安だ、親子関係や夫婦関係がうまくいかなくて苦しんでいる、自分がなにを望んでいるのかよくわからないといった訴えを聞くことがよくあります。

 ところが、そうして本人を苦しめている原因が、親との関係にあること、親から植え付けられた「毒」にあることに気づいていないことが本当に多いのです。

 もし、なんだか人生がうまくいかないと悩んでいるのなら、子育てがうまくいかないと不安を感じているのなら、一度立ち止まって自分の親はどんな親だったか振り返ってみてください。本書がそのための案内書となることを願っています。

♥のびのびと自分らしく生きられるように

 自分の人生に植え付けられた親の「毒」に気づいたとき、親となった私の中にも

「自分の子どもだから思いどおりにコントロールしたい」

「自分が望むような“いい子”になってほしい」

と、子どもの人生に「毒」を植え付けるような思いがないか振り返ってみました。

 さらに、「あなたはあなたのままでいい、そのままでいい」と子どもの全存在を条件付きではなく丸ごと認めているかどうか、また自分自身のことも「自分は自分のままでいい」と認めることができているか、自分の心に問いかけてみました。

 子どもは、生まれたとき(あるいは胎内に宿ったとき)からすでに「独立した尊い存在」です。親がその子をそのまま認め、条件付きではない無償の愛を注ぐことで、子どもは「自分は生きる価値がある、誰かに必要とされている」という自尊感情を築くことができるのです。

 そのような心のベースを持つことができるように、そして子どもがのびのびと自分らしく、おもしろい人生を歩めるように応援するのが親の役目だと思います。

「発明王トーマス・エジソン」のお母さんの話を聞かれたことがあるでしょうか?

 エジソンは小学校で「1+1=2」と教えられても鵜呑みにできず、「1個の粘土と1個の粘土を合わせたら、大きな1個の粘土なのになぜ2個なの?」などと質問して先生を困らせたというのは有名な話です。

 いつもそんな「なぜ?」を連発するため、先生は授業を全然進められず、担任の先生がエジソンに「きみの頭は腐っている」と罵倒したというエピソードが残されています。校長先生からも「他の生徒の迷惑になる」と言われ、エジソンはわずか3カ月で小学校を退学することになったといわれます。

 このとき、自分の子どもを全面的に信じて味方をし、エジソンの才能が開花するように後押ししたのが、お母さんのナンシーです。小学校を退学したあとは、元教師でもあったナンシーが個人授業を行ない、知りたがりのエジソンの知的好奇心を満たしたといいます。

 これが、発明王トーマス・エジソンへと成長させる基盤を作ったのです。エジソンはのちに「母が私の最大の理解者であった。母が居なければ私は発明家になっていなかっただろう」と語ったそうです。

 もしエジソンのお母さんがわが子を「独立した尊い存在」として受け入れず、「子どものために」という一方的な思い込みだけでエジソンの人生に「毒」を植え付けていたら、エジソンは小学校もまともに通えない落ちこぼれになっていたかもしれません。ましてや、あの偉大な才能を開花させることはなかったでしょう。

 子どもは、おもしろいくらいに親の背中を見て育ちます。逆にいえば、子どもを見れば親自身の生き様を見ることができます。もし、子どもが自分らしさを発揮して活き活きと生きているなら、それはまさに親であるあなたが「活き活きと自分らしい人生を生きている」からだと思います。

 子どもがどれだけ活き活きと人生を歩めるかは、親であるあなた自身がいかに自分の人生を活き活きと楽しく生きているかどうかとイコールなのです。

 もし、自分はそれがうまくできていないと思われるのなら、あるいはひとりの人間として生きることに生きづらさを感じているのなら、まず、あなた自身の人生に親から毒を植え付けられていないか振り返ってみてください。そのことをしないままでは、あなた自身が自分らしい人生を活き活きと生きることは難しいからです。

 この本との出会いが、そのことに気づき、自分の人生を活き活きと生きるきっかけになると信じています。

*事例として本書に登場する人物の名前などはすべて仮名です。また、個人が特定できないように多少の脚色を加えてあります。

目 次

もくじ 親毒 なぜこんなに生きづらいのか

プロローグ 生きづらさの本当の原因

愛しいわが子に苛立つ自分がいる

親から「精神的な虐待」を受けて育った?

「この子のために」が親の毒になることも

自分の親はどんな親だったか振り返ってみる

のびのびと自分らしく生きられるように

1章 知らぬまに子どもの人生に植え付けられる親の毒

親にコントロールされて生きていないか

親の「否定的な言葉」が毒になる

親の毒に気づかず悩んでいる

子どもらしい子ほど「都合のいい子」ではない

自分が何者かわからない

親の毒のために恋愛・結婚がうまくいかないことも

2章 いまでも「認められたい」自分がいますか?

「お母さん」に認められたい

幼いころの自分を思い出してみる

大人になっても親に認められない自分を責めている

この世で最初に築く人間関係は「親子関係」

気になる他人の目、それはお母さんの目?

親の毒から自分を切り離す

自分の感情は自分で選べる

3章 「親は親、子どもは子ども」という生き方

全部、自分で決めて生まれてきた?

「お母さん大好き」って言うために生まれてくる⁉

子どもと共に親も育てられている

「親は親、子どもは子ども」という線引きが大切

人生を主体的に生きるには

人生の選択に自分で責任をとる

4章 親になったら「楽しい子育て」がいい!

「正しい子育て」より「楽しい子育て」がいい

“この瞬間だけ”見て子育てしない

子どもとの生活を楽しむ

自分自身がおもしろく生きる

おもしろい人生ってなに?

自分で自分を好きになる

私は私のままでいい

5章 もっと子どものことをおもしろがろう!

子どもはこんなにおもしろい

人生を「おもしろがる力」を高める

安心してなんでも話せることの大切さ

子どもの世界を裁かない

「戦うだけじゃバカだよ♪」

6章 自分で自分を愛することから……

子どもは常に親の姿から学んでいる

子どもは親が隠している本当の姿も映し出す

自分が自分自身を愛することの大切さ

 

エピローグ 幸せへの近道

プロフィール

kokko(コッコ)

三児の母。夫と共に飲食店を経営しながら、2010年よりメンタルセラピストとして活動を開始。その後、ハート・カウンセラーとして、女性が幸せに生きるヒントを提供するための「家族間コミュニケーション講座」や「ランチ付きセミナー」など、生活の場に密着したさまざまなセミナー、イベントを開催。個人セッション(カウンセリング)は、新規の受付をストップするほど申し込みが多い。