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一瞬で道徳力を引き出す「いい話」 二宮尊徳奇跡のことば

イッシュンデドウトクリョクヲヒキダス「イイハナシ」ニノミヤソントクキセキノコトバ

大人でも子どもでも心に響く

石川佐智子著

物事を論理的に考えることはとても大事なことです。しかし、それだけではホンモノの成功に行き着くことはできません。もっと大事なのは物事を道徳的に考える力です。幕末に生きた二宮尊徳は、今で言う優れた経済家でありながら、徹底して「人の道」「人生の道理」を追求し、実践した人です。人々を貧から救い、豊かな暮らしをさせたいという一念で生きた人です。尊徳が遺したことばには、人生の真理が示されていて、時代を越えて私たちの道徳力を引き出す奇跡のことばが溢れています。(序章より)

主な内容

序章 大人でも子供でも心に響く尊徳のことば 
1章 小を積んで大と為すのが成功の原点
2章 富に至る橋、貧に陥る落し穴
3章 勤、倹、譲こそ富者の道
4章 リーダーが備えるべき道理
5章 「報徳」こそ幸せに至る根本哲学
6章 成功への大道を知る
7章 自立への道は知識より行ないにある
8章 人の道を行なうのが人生の原則
9章 教育は人の道理を説くことから始まる
10章 真理だけが人を動かす

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一瞬で道徳力を引き出す「いい話」 二宮尊徳奇跡のことば
価格
1650円(本体1500円)
判型
四六判
頁数
232 頁
発行日
2017.9.15
ISBN
978-4-87795-356-0

立ち読み

序章 いま、なぜ二宮尊徳か

 

今、私たち日本人にもっとも必要なこと

 日本を代表する大企業が、まさかと思うように破綻することがあります。誰が見ても素晴らしい成功を収めているように見えた人が意外なことでつまずくこともあります。

 世界から見れば、一時はGDPで世界二位、今は三位ですが、見事な経済繁栄を遂げた私たちの日本は今、これまでにない課題を抱えて苦悩しています。世界の人々の目には「どうしてあの日本が?」と映っていることでしょう。

 歴史上、個人から国に至るまで、「うまくいっているようだったのに、どうしてこんなことに」ということが、いつもくり返されてきたように思います。

 成功は、すぐれた知識と経験のうえにもたらされるものです。それなのに、その成功がホンモノにならずに消えていくのは、どこに問題があるのでしょうか。

 物事を論理的に考えることはとても大事なことです。しかし、それだけではホンモノの成功に行き着くことはできません。もっと大事なのは物事を道徳的に考える力です。この力こそ、今、私たち日本人にもっとも必要なものだと思います。

 個人であっても組織であってもホンモノになるには、生き方の規範を明確にし、それを行動に移すことが必要です。そのためにもっとも必要なのが、道徳的に考える力なのです。

 

今、世界は日本人の生き方を注目している

 私は長年、学校教育に関わってきましたが、子供たちの心が荒れ、暴力や破壊、いじめ、不登校が増加し、学力低下を招いてきたのは、何より教育から、人として生きるために欠かせない規範や礼節を考える力を育ててこなかったからだと考えています。

 それどころか、「道徳」を教えることに反対し、愛と調和を尊重する人間性を否定して「奪い合い」や「いがみあい」を助長する特殊な生活指導が行なわれる教育の現実を知りました。

 日本は一時期、エコノミックアニマルと欧米から蔑視されたことがありましたが、今、世界の人々は日本人の文化や生き方に関心を寄せています。海外からの観光客が増え、日本の歴史を感じさせる観光地の人気も高まっていますが、いちばん注目しているのは、日本人はどんなふうに生きてきたのか、どんな規範をもって行動してきたのかにあるのではないでしょうか。

 

尊徳が教えた人の道、自立の道

 幕末に生きた二宮尊徳は、今で言う優れた経済家でありながら、徹底して「人の道」「人生の道理」を追求し、実践した人です。人々を貧から救い、豊かな暮らしをさせたいという一念で生きた人です。

 尊徳が生きた幕末は、多くの藩の財政が破綻し、過酷な年貢米取り立てに喘ぐ農民たちが貧困と飢餓で勤労意欲を失っていた時代でした。そんななかで尊徳は、すぐれた指導力を発揮しました。

 その生涯に六百二十カ町村の財政再建を成功させ、多くの農民たちを救い、藩の財政建て直しに貢献しました。荒廃した農村では、尊徳の行動が理解できず反発する農民たちを耐え忍びながら救ったのです。藩主が嫌がることでも、財政再建のためになると思えば、躊躇せず進言し実行しました。

 尊徳の再建事業は、まず人の心に種を蒔き、人の道を教え諭すこと、すなわち農民の心に道徳的思考を喚起することからはじめられたのです。

 尊徳は少年時代から大変な勉強家で、農作業の傍ら睡眠を惜しんで読書をし、仏教、儒教、神道に関する書物もよく読んでいました。そこで学んだ知識を農民にもわかるように自然や生活の中にある事象にたとえて語りかけたのです。

 それが、人の心田を耕すことであり、まさしく「心田開発」だったのです。

 尊徳が遺したことばには、人生の真理が示されていて、時代を越えて私たちの道徳力を引き出す奇跡のことばが溢れています。

 

「積小為大」の法則を発見した七十年の生涯

 ここで少し尊徳の生い立ちを振り返ってみましょう。尊徳の幼名は金次郎といい、一七八七年七月、二町三反(一反は三百坪、一町は十反)の田畑を持つ栢山の善人といわれた父母のもとに生まれ、幸せな幼児期を過しました。しかしそれもつかの間、四歳のときに近くを流れる酒匂川が洪水で決壊し、父の田畑の大半が土砂に流されてしまいます。

 戦前の学校の校庭には、どこにでも見られた金次郎像は戦後の教師らの反対で倒されて無くなりましたが(今でも一部の学校には残されているようですが)、あの柴木を背負い、寸暇を惜しんで読書しながら山道を歩く少年金次郎の姿は、貧しくても親を助け、勤勉努力をすれば必ず立派な人になれるのだと、無言の励ましを子供たちに与えていました。

 百姓に学問は不要といわれた時代に生きていた尊徳ですが、学問は人生の道を開き、自立して生きるために役立つとかたく信じていました。また、書物に記されている知識は、それを実践してこそホンモノの成功をもたらすと考えていました。

 少年金次郎の人柄を伝えるエピソードもいくつか残されています。

 決壊した酒匂川の土手を修復する村人たちに、夜なべで編んだ草鞋を履き替え用として、そっと土手に置いてきたといいます。

 また、苗木売りの商人から売れ残りの松の苗木二百本を、町で草履を売った金で全部買い取り、一人で土手に植えつけました。その幾本かは今でも残っているとか。

 田畑が土砂に流された後の無理から、父は病に倒れ、金次郎の孝養も空しく貧窮のなかで病死。さらに二年後には母も亡くなり、残された幼い二人の弟は母の里に預けられ、十六歳の金次郎は父方の伯父万兵衛方に身を寄せて、ついに一家は離散してしまいました。

 金次郎はそれにもめげることなく、昼は伯父の仕事を懸命に手伝い、夜は遅くまで父が残した儒教や仏教にまつわる書物を読み続けました。伯父に灯油が減ると小言を言われると、友人から一握りの菜種を借り、荒地を耕して種を蒔き、一年後には百五十倍の菜種を収穫。それを隣り村で灯油に替えて、思う存分学問を続けたといわれています。

 農家の捨て苗を拾って空き地に植えつけ、秋に一俵の稲籾を収穫したこともあり、こうした自分の体験から、「積小為大」の法則を発見したのです。

 

 十九歳で伯父の家を出て生家の廃屋を修理し、ついに独立を果たした尊徳は、母の死後残された六反歩を元に、徐々に田畑を買い戻していきました。五年後には一町五反を、三十一歳になった頃には父をも凌ぐ三町八反の田畑を持つ立派な地主になっていたのです。

 長じてその実績を買われた尊徳は、家老服部家の財政建て直しを行ないました。さらに、藩主大久保忠真公の依頼で桜町(栃木県真岡市)の廃村復興を手掛けました。最初は武家や役人らの妨害に遭いますが、十年後には復興を完成し、“野州聖人”と称えられました。

 その後、福島の相馬藩で藩財政を建て直し、幕府の求めで日光領の財政建て直しなども行ない、道理に貫かれた七十年の生涯を立派に終えることができました。

 

日本の民主主義の元祖と称えられる

 じつは、私が尊徳に興味をもったのは中学教師をやめた昭和四十四年、教育界に矛盾を感じ、戸原藤七伯父(元北海道報徳社専務理事、母宮比美枝の兄)を訪ねて教育談義をするなかで尊徳の実像を知ってからです。

「戦後の日本人が忘れた尊徳を、日本で民主主義を行なった人としてアメリカ人はよく知っているのだよ。第二次大戦の末期になって、敗戦がわかっても戦争を止めようとしない日本軍に、アメリカ軍が飛行機からビラを撒いた。

“日本には民主主義の元祖二宮尊徳がいるではないか。彼に倣って会議を開き、早く戦争を止めなさい!”―とね。

 アメリカ人はよく日本を研究しているよ」

 

 それでも日本は戦争を止めないので二度も原爆を落とされ、ついに終戦。米軍は七年間の占領政策を終えて本国へ帰りましたが、GHQの情報局長インボーデン少佐は帰国のときに、あの金次郎像を持ち帰り、自宅の庭に立てたと伯父は話していました。

 昭和五十年、ある新聞社の記念事業で行なわれたUCLA(カリフォルニア大学)夏季セミナーに教育視察も兼ねて四十日間参加した私は、同大学図書館に『報徳概説』(戸原藤七編集・北海道報徳社刊)を一冊持参して贈呈。帰国後に伯父を訪ねると、彼は笑って言いました。

「アメリカから丁寧な礼状が来ていたよ。あの本は日本の著名人たちにも贈ったが、礼状が来たのは、アメリカだけだったよ―」と。

 礼節の国日本は、どこへ行ったのでしょう。

 国破れて山河は残り、焦土にビルが建ち並んで日本経済は飛躍的な発展を遂げましたが、大事な日本人の精神は失われてしまったのでしょうか。

 かつて二宮尊徳を世界に知らせたのは、新渡戸稲造と共に札幌農学校でクラーク博士から学んだ内村鑑三でした。

 彼は『代表的日本人』を英文で書き、上杉鷹山、西郷隆盛、日蓮上人、中江藤樹とともに二宮尊徳を紹介して、日本の心を世界に伝えたのです。

 明治政府に招かれわずか八カ月の滞在で学生たちに絶大な感銘を与えたクラーク博士は、英文の聖書を彼らに贈り、人には果たすべき使命があることを教え「ボーイズ・ビー・アンビシャス(青年よ大志を抱け)!」の言葉を残して、日本を去って行きました。

 そこで学んだ学生の一人新渡戸稲造は「武士道」を書き、同じく内村鑑三は二宮尊徳を取り上げ、日本人の精神を世界に知らせたのです。

道徳的思考力を鍛える智慧の宝庫

 尊徳が生きた時代から百五十年以上を経て文明が進んだはずなのに、二十一世紀に入っても地上には貧困、殺戮が後を絶たず、未だに人類の幸福は見えてきません。

 ノーベル賞受賞の科学者アインシュタインが、一九二二年に来日の折に残した言葉を思い出します。

「世界の未来は進むだけ進み、その間いく度か争いはくり返されて、最後の戦いに疲れるときがくる。そのとき、人類は真の平和を求めて、世界の盟主をあげねばならない。

 この世界の盟主なるものは、武力や金力ではなく、あらゆる国の歴史を抜き越えた、もっとも古く、もっとも尊い家柄でなくてはならぬ。

 世界の文化はアジアに始まってアジアに帰る。それはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならない。

 われわれは神に感謝する。われわれに日本という尊い国をつくっておいてくれたことを」

 じつは、この本に引用した尊徳の言葉は、そのほとんどが伯父、戸原藤七が編んだ『報徳概説』(北海道報徳社)に基づいています。戸原は戦後の農業復興に尽力しましたが、尊徳が教えたように心の復興から始めることを心がけ、尊徳の言葉(そのほとんどを一円融合会刊『現代版 報徳全書』から引用』)の真意が伝わりやすいように、言葉をところどころ置き換え、抄訳するなどしてまとめています。

 この『報徳概説』は、UCLA図書館にも私が寄贈したものが保存されていますが、その中には、敗戦の混乱のなかで、日本人としての自信と誇りを取り戻し、日本の再建を果たそうとした人々の心に勇気と力を与えた尊徳の言葉が集録されています。それが今、私たち日本人の道徳力を引き出す奇跡の言葉として、再び求められているように思います。

 

 おのが子を恵む心を法とせば

           学ばずとても道に至らん

尊徳

目 次

もくじ・・・一瞬で道徳力を引き出す「いい話」 二宮尊徳 奇跡のことば

序 章 大人でも子供でも心に響く尊徳のことば──どう考え、どう生き抜くか

今、私たち日本人にもっとも必要なこと

今、世界は日本人の生き方を注目している

尊徳が教えた人の道、自立の道

「積小為大」の法則を発見した七十年の生涯

日本の民主主義の元祖と称えられる

道徳的思考力を鍛える智慧の宝庫

●尊徳を読むためのキーワード

●尊徳の略歴

1 章 小を積んで大と為すのが成功の原点──積小為大のすすめ

①小事を嫌って大事を望む者に成功はない

②小を積む努力なしに夢の実現はない

③ムダを省き小を積み重ねることが成功への第一歩

④金銭が多すぎるのは不便の至り

⑤働いて後に楽しみを得るのが人生の基本

⑥作らずに刈り取るのは鳥獣争奪の道

⑦成功は勤倹の者には近づき怠奢な者からは遠ざかる

2 章 富に至る橋、貧に陥る落し穴──分度と勤倹を守れば必ず富に至る

①大切なのは、お金の稼ぎ方より使い方

②貧者は昨日のために今日をつとめる

③貧富の違いは分度を守るか失うかによる

④倹約と貯蓄は変事に備えるため

⑤分度と勤倹こそ富に至る橋

⑥お金が集まるのは偶然ではない

⑦心が正しく平らでなければ得た富も逃げていく

⑧まちがった学者、教育者はこじき坊主と同じ

⑨焦りは禁物、時を待つ姿勢も大切

⑩怠惰な者に対しては心改めるまで待つ

3 章 勤、倹、譲こそ富者の道──勤労、分度、推譲で富に至る橋をかけよ

①勤、倹、譲の一つでも欠けてはならない

②財貨は世の中に風のように満ちている

③今日のものを明日に譲れば富に至る

④多く譲れば多く返ってくるのが天理である

⑤譲って損はなく奪って得はない

⑥貧窮に陥るのは分内の財を散らすため

⑦人の人たるゆえんは推譲にある

⑧推譲こそ成功への近道と知れ

⑨国や家の土台は分度を立てることにある

4 章 リーダーが備えるべき道理──争わずに富と成功を得る

①運、不運に迷うことなく明るく努力せよ

②「一家を廃して万家を興す」覚悟が必要

③利をもって利とせず、義をもって利とせよ

④我も人も、これ以上尊いものはない

⑤報恩、報徳の精神が幸福の原点

⑥努力して徳を積むことが富貴に至る道

⑦人間らしい優しさが和をもたらす

⑧政治の要は国民の仕事と食を足らすこと

⑨この世に生きるものは、みな天の分身である

5 章 「報徳」こそ幸せに至る根本哲学──天地自然の経文から学ぶ

①「己(自分)」という私物を捨て去る工夫が肝心

②吉凶好悪は全て「我」から生ずる

③いい種も悪い種もすべて自分が蒔いたもの

④強運は毎日の勤労努力なくして開かれない

⑤利は不利に通ずる

⑥瓜を植えて茄子を求めるまちがいをするな

⑦人の死生も自然の循環のうちにある

⑧禍福は紙一重、道にかなっていれば福に至る

⑨今日の幸せは昨日の苦労のたまものと知れ

⑩因果輪廻の法則を知れば先を読みとることができる

⑪天地自然の経文から学べ

6 章 成功への大道を知る──「報徳」こそ人生に必要な成功哲学

①報徳以外に成功の道はない

②報徳こそ争わないで勝つ法

③衰退も栄光も人の行動の結果である

④垣根の中に閉じこもって議論しても無益

⑤真の豊かさは貧富が相和するところから

⑥報徳は誰でも行なうことができる人の道

⑦倹約は君子の公道、吝嗇は小人の私欲

⑧聖人は正大な大欲をもって人を動かす

7 章 自立への道は知識より行ないにある──至誠と実行だけが人を動かす

①道は書物にあるのではなく、行ないにある

②嘘は事実によって必ずあばかれる

③一人ひとりが道を尽くし行なえば結果が出ないことはない

④大道は水、学者の弁は氷で役に立たぬ

⑤自分の衣食は自分で稼ぐのが自立の第一歩

⑥富と幸福は善行と勤労で積み上げよ

⑦成功の人間学に東西の差はない

⑧知識や学があっても行動しなければ事は成らぬ

8 章 人の道を行なうのが人生の原則──「天道は自然」「人道は作為」

①人道は一日怠ればたちまちすたれる

②善心が起こったら、すぐに行動せよ

③清浄な米でも肥し桶に入れたら誰も食わない

④諦めず人事を尽くすことがもっとも尊い

⑤実行だけが誠意の証し

⑥理想や夢想だけでは現実は変えられない

⑦「衣食足りて礼節を知る」の道理

⑧「天道は自然」「人道は作為」の理を知れ

⑨躾と教育でようやく人道は立つ

⑩相手が従わないと怒り、見捨ててはならない

⑪ひとつことに一喜一憂せず人の務めを果たす

⑫人は放っておくと鬼畜のようになる

①小さい善事でも実行することが尊い

②やりすぎては嫌われる

③運と不運は、先んずるか後れるかの違いだけ

④日々の努力を軽んじて良い実りを望む愚かさ

⑤まじめに働けば魚も山に登り富に至る

⑥人生の真理は自然から学べ

⑦すべては心の荒地をたがやすことから始まる

⑧人の道理を説くことこそ教育の神髄

⑨人の特性をどう活かすかはリーダーの器しだい

10 章 真理だけが人を動かす──一円観の真理で難関を突破せよ

①運も不運も循環している

②ここに日本開国の大道がある

③一円的な見方が人を生かす

④指導者は心眼、心耳を使い人徳を磨け

⑤真理は心眼で見よ

⑥犬の立場も考えよ

⑦半面を知って全面を知らないのは半人前の見識

 

 あとがき

プロフィール

石川佐智子(いしかわさちこ)

北海道旭川市出身。永山屯田兵四代目として開拓精神に生きる。藤女子短期大学卒業後、教育大学付属旭川中学校を振り出しに、公立中学校教諭として15年間勤務。退職後、三人の子育てをしながら家庭児童相談員、PTA役員として父母や教師などの教育相談に当たる。教育評論家、童話作家として著述業、講演活動も行なう。UCLA夏期セミナーにも参加するなど、アメリカ、アジアなどの教育視察を活発に行なう。学校、家庭における人格教育、道徳教育に力を入れ、戦後の教育正常化運動を推進する。二宮尊徳の研究家でもある。