はじめに 3

1章 13歳からの危機に立ち向かうには

13歳からは“自分探し”の戦場 16
あんなに素直だったB君が思春期に入ったとたん急変 16
不安いっぱいの母親の気持ちが揺れるS君の負担に 18
切ないほどに親を求めるY子さんの心の叫び 22
「私を愛してほしい」と「お母さんが幸せでいてほしい」 26
母親の悲しむ姿がつらくて不登校になったK子さん 29
親の気にる子どもの行動には意味がある 30
“注目を集める” 31
“力を誇示する” 32
“復讐する” 33
“無能さを示す” 33
子どもの気持ちを汲みとるアンテナをもっと高く 35
親の対話力も大切 38

2章 これだけは知っておきたい子どもの心と体

子どもは大人を小さくしたものではない 42
「第一の誕生」と心の育ち方 43
母性愛に対する敏感期 54
思春期をのり越えるための“お守り” 55
心の発達における「人生の8段階」 59
乳児期 61/幼児前期 62/幼児後期 63/学童期 65
子どもの体は「成長」と「発達」が同時進行 65
脳の発達段階 69
反射的な運動能力は10歳までに決まる 73

3章 「第二の誕生」から始まる思春期こそ親のサポートが必要

思春期は性ホルモンの働きによって始まる 78
「第二の誕生」から始まる思春期五つのステップ 82
前思春期[小学5〜6年生] 83
思春期前期[中学生の年代] 87
思春期中期[高校生の年代] 89
思春期後期[大学生の年代] 91
後思春期[社会人になって家庭をもつまでの年代] 91
前思春期は子育てやり直しのチャンス 92
自己同一性の確立こそ「大人になる」こと 94
思春期・青年期 94/若い成人期 95/成人期 95/老人期 96
「思春期」のつまずき 98
思春期の子どもの特徴的な現象 100
防衛 100/攻撃者への同一化 101/退行 102
思春期に起こる問題はここがポイント 102
家出・薬物乱用〈R子さんの不登校、そして家出〉 102
いじめ・不登校〈家庭の雰囲気の変化が学校に行くきっかけに〉 107
引きこもり・家庭内暴力〈「ママなんか死ね」と思うほど母親に反発していたA子さん〉 114
援助交際〈駅前で援助交際を仕掛けていた女子高生〉 118
万引き〈母親が自分の気持ちを大切にしてくれると感じたF子さん〉 121
子どもが被害を受けたときの対応 125
親のあり方 128

4章 思春期には自立を助ける親の配慮が重要

思春期のまま親になっている? 134
自分に100点満点をつけることから始める 138
親に必要な四つの力—自立する力・対話する力・情報力・食事力 140
自立する力 141/対話力 143/情報力 146/食事力 148
親子密着型の子育ては親離れ・子離れの障害に 150
一人の女性として輝く姿を見せる 155
父親のいいところをPRするのも母親の仕事 157
思春期四つの不安 159
存在に対する不安 160/能動性に対する不安 161/相互性に対する不安 163/自我に対する不安 164
「みんなちがって、みんないい」と認める 166

5章 親のカウンセリング・マインドが大切

思春期にあってこそ親子の対話が大事 170
心の自由を拘束する「禁止令」 174
親の過度の期待は劣等感や自己否定の元凶に 182
相手の気持ちまで汲みとれるのが本当の聴き上手 187
いまほど親の言葉が重要な時代はない 189

6章 これからの日本の子育て・教育の基本

日本の子育てはうまくいっていない 194
親自身をサポートする環境づくりを 196
子育てこそ最高の事業 198

 

おわりに 202