はじめに 3
災害は忘れた頃やって来た 3
被災地の人を忘れないでほしい 5
亡くなった母に『負けないで』を捧げた 7
東京フィルハーモニーが出演依頼 9
人命尊重が第一歩にならなければならない 11

1章 奇跡の脱出劇!
     ──史上最強の大津波が町を襲った

こんな恐ろしい光景があるのだろうか? 19
慟哭、悲嘆が小さな町を襲った 20
真っ黒な波が家や車を破壊した 22
40人の園児を連れ出し、高台に走った 24
夫の遺体が気仙川上流で発見 26
5秒逃げ遅れたら命はなかった 27
引く波でまた流され、山門の赤松によじ登った 29
天井までよじ登り、鉄骨に抱きついた 31
孤立した59人が脱出に成功 34
布団、毛布、衣類を配布、寒さを凌いだ 37
市民会館の3階に避難中、波の衝撃で気絶 40
夫は避難所で夜通し妻を探し回った 42
車の屋根に乗って津波に流されたが、電柱にしがみついた 44
病院のエアーマットに乗って母娘とも溺れずにすんだ 47
焚き火を焚いたが、寒くて寒くてどうしようもなかった 49
校長先生の「山に登れ!」で90人の児童は助かった 51

2章 明日の希望へ向かって動きだす!
     ──必死の人命救助、復興への足音

車を捨て、迫ってくる瓦礫から300メートルほど走って逃げた 57
断崖のような真っ黒な波が襲ってきた 59
高田分団の活躍が始まった 61
見つかるのは遺体だけだった 63
オランダの捜索隊が大船渡に合流 65
瀕死の2人を激流から救出 67
100人の中学生と市民が急斜面の崖をよじ登って避難 71
破壊されたホテルを再興し80歳まで頑張る 74
浜の心意気は健在、海の男は立ち上がった 78
180人の泊り客のためにも20年営んだ民宿を再開 82
200年続いた醸造工場が流されたが、3日目から野菜や水を宅配 85
微生物は海水の中でも生きていた! 87
復興の旗揚げに“朝市”をスタート 89
68人の市役所職員が流されたが、以前より魅力ある町づくりに取り組む 92
コラム“奇跡の集落”三陸町吉浜の秘密 97

3章 絆、思いやりが再興のカギ!
     ──人は皆、つながっている

クモ膜下出血を不撓不屈で克服、今度は被災者の医療に尽力 103
この人たちを何とかしてあげたい 105
被災者をマイクロバスで送迎、無料提供で奉仕 106
大石公民館“復興の湯”を建て開放 109
海と山を満喫できる温泉を開放 111
3年前のお礼に温泉招待 113
高台に新たな商店会をつくるしかない 115
全国から力与えるメッセージが続々 117
全国からボランティアが集結 121
コラム 今、この国に何が求められているのか? 125

 

おわりに 128