まえがき───3

第1章 看取りの瞬間

●看取りの瞬間に親子になれた、千代さん───17
●心と心が重なる旅立ちの時……マサさんとの12年の歳月───24
●ただ共感することの尊さを教えてくれた武雄さん───36
●私の腕の中で逝った和子さん───47
●私の中に生き続ける父───52

第2章 お金では買えない最期の贅沢……看取り士

●しあわせな死とは───59
●看取りの場面は奇跡の連続───61
●抱きしめて送るつもりが抱きしめられていた───63
●愛や喜び、すべてを受け渡す看取りの現場───66
●看取り士の立ち位置───67
●看取る人がしあわせになるための四つのポイント───69
 ①家族で肌の触れ合いを───69
 ②傾聴、反復、沈黙───70
 ③大丈夫と声をかける───72
 ④旅立つ人と呼吸を共有する───73
◆コラム:痛いと言われたらさする……ガン末期の方───75
●旅立つ人がしあわせになるための三つのポイント───77
 ①死を受容する───77
 ②お迎えは必ず来る ───80
 ③旅立つ人は最期の状態を自分でプロデュースする───81
●看取り士の具体的な仕事───83
 ・余命宣告を受けてから始まる看取り士の仕事───83
 ・どこで死にたいのか、どのように死にたいのか───84
 ・重要な医師との連携───85
 ・身体を拭き、好きな服を着せてあげる───86

第3章 病院で死ぬしかない日本の制度

●病院で死ぬしかない現実───89
●家族が壁になる───92
 ・延命治療と家族のエゴという問題───92
 ・死んだらどうしようという不安───94
●延命治療をするとどうなるか───95
 ・胃ろうをしない選択、する選択───97
●私たちは子供たちに地獄を見せているのではないか!?───101
●病院で死ぬしかない制度に医療関係者も矛盾を感じている───103
●特別養護老人ホーム(特養)で実現すべき尊厳ある死───107
 ・「看取り加算」という制度ゆえに、自宅で死ぬことが難しくなっている─107
 ・施設に入り、最後は病院へ───108
 ・介護を受けている人の悲しみを受け止めたい───110
 ◆コラム:介護の現場───113

第4章 平穏に死ぬための準備をしよう

●60歳になったら必ず死の準備をする───121
 ・人は一人では死ねない───121
 ・家族で話し合う───123
●看取りとは、ひと昔前に行われていたことを取り戻すこと───126
●死は第二の誕生───128
◆コラム:魂と魂を重ねる時間───130
●死の恐怖を取り除く内観とは───132
●光を感じた瞬間───134
●母の死───136
◆コラム:死後も大切なこと……初七日・四十九日───140
●「1億総ヘルパー」時代に突入───142
●しあわせに旅立つための「エンゼルチーム」───145
●帰りましょう、帰りましょう……エンゼルチームの活動から───148

資料編 柴田さん頑張れ!!
……医師との対談と医師からの応援コメント

●医者が一番知らない平穏死
     ──長尾和宏医師に聞く───154
●融合医療を目指して
     ──日本心身医学会専門医 内科医師 岩田千佳───192

 

あとがき───202

     ※巻末資料:看取り士とエンゼルの仕組みをご利用いただくために