はじめに 民を第一にして、国を救った鷹山……3
◇財政難だった米沢藩と酷似している平成日本の末期症状……3
◇あのケネディ大統領が語った「私の尊敬する日本人」……6

第一章 眼前に迫る崩壊劇を大胆突破する!

◇一二〇万石から一五万石に激減した収入……20
◇米沢藩の疫病神となった吉良上野介……22
◇参勤交代の費用も捻出できなくなった米沢藩……25
◇破産申告しかないところまで追い詰められた藩主……26
◇十七歳で米沢藩の世継ぎとなった上杉鷹山の分析力……28
◇ケチと言われてもトップは経費節減をしなければならない……32
◇大検令を発布――どん底からの再スタート……34
◇改革のトップに立つ者は、まず自己を変えねばならない……38
◇藩を甦らせる火種になろうと決心した鷹山……41
コラム①
「受け継ぎて 国の司の身となれば 忘るまじきは 民の父母」……44
コラム②
誰も鷹山が書いたとは思わなかった「志記」……46

第二章 死地に向かう組織はこうして活性化させる!

◇民への増税なしに、藩の財政を立て直す……50
◇やる気を失っていた者たちに目標を持たせるコツとは……53
◇閑職を廃止し、人員を再配置する……57
◇その場限りの妥協はせず、根本的な解決を果たす……61
◇身をもって示す変革の発想と行動……64
◇強い抵抗には迅速かつ強硬な手段で応じる……67
◇反対意見にこそ耳を傾けなければならない……70
◇学問の重要性を決して忘れてはならない……74
◇改革のためには優秀な後継者を育成しなければならない……77
◇これまでの常識を見直してみる……79
◇今、目の前にあるもので地道に努力して力を伸ばす……80
◇トップが現場をおろそかにすると組織は崩壊する……83
◇飴と鞭を上手に使い分けて人心を掌握する……85
◇ミスをしたら、それ以上のことで取り返せばよい……88
コラム③
「してみせて 言って聞かせて させてみる」……93

第三章 リーダーたる者の人心の掴み方

◇“保守的な頭”を打ち破るにはどうする……96
◇たとえ功労者でもガンは切り捨てる……99
◇すべてを倹約することが最良の方法ではないと知る……102
◇目の前の利だけに目を奪われず、先を見据えて進む……105
◇厳しいことを言う側近を積極的に採用せよ……109
◇頭の下げ方にこだわっていると改革は進まない……112
コラム④
「国家人民のために立たる君にし
君のために立たる国家人民にはこれなく候」……116
コラム⑤
「人民は国家に属したる人民にして 我私すべき物にはこれなく候」……118

第四章 不可能を可能にする大局観

◇長く継続し続けなければ本当の組織とは言えない……122
◇「長期的な視点」を持たなければ組織は生き残れない……125
◇ボトムアップを利用して組織を活性化させる……128
◇優秀な人材なら、降格や左遷された者でも再登用する……130
コラム⑥
「一村は 互いに助け合い
互いに救い合うのが頼もしき事 朋友のごとくなるべし」……135
コラム⑦
「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」……137

第五章 繁栄を得るためのぶれない発想

◇すべての借金を三十三年で完済……140
◇適材適所を知る者こそ本当の指導者……143
◇どこまで強い意志を持ち続けられるか……145
◇「無」を「有」=金に変えることを考える……149
コラム⑧
「国家は先祖より子孫へ伝え候
国家にして我私すべき物にはこれなく候」……152

 

おわりに……154