エピソード1 若い女性の行列のできるクリニック 8
エピソード2 漢方は日本の伝統医学 13

第1章 なぜ小さなクリニックに行列ができたのか?

●ニキビ治療に来たのに生理が軽くなって便通も良くなった! 18
●診療費、安さのヒミツ 22
●「栄の奇蹟」と呼ばれた青山メソッド 25
●漢方は実は心の病に強い 26

第2章 トータルケア、オーダーメイド治療

●地球上で唯一ひとりのためだけの調合薬 32
●ランダマイゼーションかセレクションスタディか 34
●心身一如――根本治療に欠かせない心のケア 37
●800年前にあった母子同服 40
●ストレス、神経症などにも対応できる漢方 43
●マス指向とインディビジュアル指向 46
●西洋医学の先を行っていた漢方 48

第3章 漢方の診立ては「証」で行なう

●「証」は一律の病名でなく、体質・症状を仕分けする 52
●バランスのくずれを見つけ出す「証」 55
●陰・陽、表・裏、寒・熱、虚・実の組み合わせで「証」を診る 58
●病気とたたかう力も判断する 60
●病気の進行状況も把握する 62
●体温計の温度とは違う「熱」 64
●望診、聞診、問診、切診、脈診、腹診、舌診など多方面から診察 66
●気・血・水で診る 70

第4章 「未病」と「生薬」が西洋医学に差をつける

●生薬の漢方薬と合成化学の西洋薬 76
●容量、療法がきびしく決められている漢方薬 78
●「未病」は体が発するサイン 81
●早めの根本治療を目指す 82
●生き方まで考えた「養生」 84
●高血圧と低血圧は同じ血流の病気 87

第5章 日本オリジナルの「腹診」が漢方の精度を高めた

●「哲学医療」を「実務医療」に変えた和漢方 94
●日本人の改良能力 96
●漢方から和漢方へ 98
●中国の貴人は腹を出せない 101
●繊細な日本人の体質 103
●受難の時代を乗り切ってきた漢方 105

第6章 現代医学の限界を感じた小児科医

●アレルギー疾患が治らないジレンマ 110
●3歳でアトピー、5歳で喘息、10歳で花粉症 111
●乳幼児に必要な体質改善ができない 113
●伝統の和漢方復活の系譜 114
●漢方医としての修行時代 117
●小児科医が有利な条件となった 120
●徹底して伝統医学を学ぶ――対症療法の西洋医学と体質改善の漢方 122

第7章 「和漢方青山メソッド」の誕生

●患者さんの話を徹底的に聴く診療スタイル 126
●伝統医学の診立て+科学的精密検査で的確診断 131
●検査数値も利用する 133
●診断に必要な多面性 136
●常に二重検証している 138
●痛みはシグナル 140
●西洋医学と漢方を統合し、かつ適切に選択する 144

 

エピローグ 日本が世界の医療に貢献できるのは「和」漢方 147