放射能汚染から命を守る最強の知恵
ホウシャノウオセンカライノチヲマモルサイキョウノチエ
玄米、天然味噌、天然塩で長崎の爆心地でも生き残った70名
阿部一理・堀田忠弘 共著
なぜ、長崎、広島の原爆から生き残れたのか
超緊急出版!! 長崎の原爆爆心地からわずか1・4キロの病院にいた医師、スタッフ、患者70名全員は、被爆したにもかかわらず、放射能の被害に遭うことなく全員が生き延びた。その中心に、秋月辰一郎医師がいた。この秋月医師は、玄米と味噌、そしてしっかり摂り、白砂糖をやめるという自然食を推進していた。
主な内容
はじめに 長崎で起こった「奇跡」
第1章 なぜ、長崎、広島の原爆から生き残れたのか
第2章 誰も知らない!! 恐怖の放射能からあなたを守る大切な「食」
第3章 放射線被害には玄米・味噌・自然塩で備える
- 価格
- 1256円(本体1142円)
- 判型
- 四六判
- 頁数
- 152 頁
- 発行日
- 2011.5.21
- ISBN
- 978-4-87795-211-2
立ち読み
はじめに……長崎で起こった「奇跡」
このたびの東日本大震災で災害に遭われた方々に対して、言葉の掛けようもありません。
この大震災は、ある意味では昭和20年8月15日、終戦直後よりも深刻な状態にあるのではないかと思い胸を痛めています。
その理由の一つは、原子力発電所の問題です。
地震、津波だけではなく、今回の震災は原子力発電所の事故による放射能被曝の問題が、これから長期間尾を引き、日本のみならず世界中に大きな影響を与えていく可能性があるということです。
しかも、現在既に影響を受けている人たちの不安は増すばかりで、それは一時的なものでなく、将来にわたって続くことが確実な状況になってきています。
私はこの原発問題が起きてからすぐ、ある話を思い出しました。それは、第二次世界大戦終戦の間際の昭和20年8月9日に、長崎で原爆が投下された時の話です。
爆心地1.4キロにある病院の従業員と入院患者の計約70名は、何と被爆したにもかかわらず、放射能の被害に遭うことなく全員が生き延びたのです。
はじめに……長崎で起こった「奇跡」
このたびの東日本大震災で災害に遭われた方々に対して、言葉の掛けようもありません。
この大震災は、ある意味では昭和20年8月15日、終戦直後よりも深刻な状態にあるのではないかと思い胸を痛めています。
その理由の一つは、原子力発電所の問題です。
地震、津波だけではなく、今回の震災は原子力発電所の事故による放射能被曝の問題が、これから長期間尾を引き、日本のみならず世界中に大きな影響を与えていく可能性があるということです。
しかも、現在既に影響を受けている人たちの不安は増すばかりで、それは一時的なものでなく、将来にわたって続くことが確実な状況になってきています。
私はこの原発問題が起きてからすぐ、ある話を思い出しました。それは、第二次世界大戦終戦の間際の昭和20年8月9日に、長崎で原爆が投下された時の話です。
爆心地1.4キロにある病院の従業員と入院患者の計約70名は、何と被爆したにもかかわらず、放射能の被害に遭うことなく全員が生き延びたのです。
その中心に秋月辰一郎という医師の存在がありました。
詳細は本文に譲りますが、生まれながらに虚弱だった秋月医師は、自然食で奇跡的な回復をします。
そして、自らが医長を務める、浦上病院でも患者や従業員に同じように自然食を勧めました。
その結果、原爆が投下され、全員が被爆しましたが、死ぬことなく命をとどめ、その後に起こるであろう原爆症からも守られたといいます。
この驚くべき事実は、自然食を広める運動に私を駆り立て、人生を変える大きな原因にもなりました。
この秋月医師が推進した自然食というのは、玄米と味噌、そして塩をしっかり摂り、白砂糖をやめることでした。
「なんだ、そんなものか」と思われる方も多いと思います。日本人が古来、毎日食べ続けた、なんの変哲もない食事内容なのですから……。
しかし、その効能は、日本人であるがゆえに意外と知られていません。
明治以来、西洋の栄養学や医学を導入することに急だった日本は、自らが伝統的に食べ続けてきた理想的な食事について無知になり、放棄してしまったのです。
私にとって、懐かしい母の味といえば味噌汁です。同世代の日本人なら、ほとんどの方がそうだと思います。
しかし、今の子供たちが大人になった頃にはどうでしょう。
子供時代を振り返った時に、ハンバーガーを懐かしい味として思い出すに違いありません。
ところが、面白いことに日本の自然食はマクロビオティックという名前になり、ヨーロッパやアメリカで浸透しています。あのマドンナやトム・クルーズが、ダイエットや健康維持のためにマクロビオティックを取り入れているのは有名な話です。
このような時期に、自然食の素晴らしさや凄さを紹介するのは悲しいことです。
しかし、多くの人たちが、原子力発電所事故の二次、三次被害に不安が募っている今だからこそ、ぜひとも知っていただきたいという思いに駆られ、筆を執った次第です。
阿部 一理
プロフィール
阿部一理(あべ いちり)
1944(昭和19)年、北海道網走の寒村に生まれ、虚弱な幼少青年期を送る。27歳の時、故・桜沢如一(マクロビオティックの創始者)の書物に出合う。生前の秋月辰一郎博士より直接お話を伺い、その凄まじい効果に衝撃を受け、食事療法を実践。生来の虚弱体質を克服。その後「信ずるな、疑うな、確かめろ」を信条として食事療法、民間伝承医学等を研究。講演回数は1万2千回以上。
・民間療法研究家
・千島学説学会理事