頭皮毒デトックス
トウヒドクデトックス
地肌力がみるみる再生!
大森隆史・永本玲英子
これこそ美髪の決め手
著者の永本さんは、デトックスの第一人者である大森医師を顧問に迎え、メディカルな視点から育毛・発毛のカウンセリングも行うなど、本物のヘアケアとスカルプケア(頭皮ケア)を追求している。ヘア・アンチエイジングの鍵は「抗酸化」であり、薄毛・抜け毛・細毛を再生し、ハリ・コシのある艶毛になるための極意を紹介。
主な内容
1章 抜け毛・薄毛・細毛のほんとうの敵は頭皮毒!
2章 育毛対策は頭皮の脂肪酸の質で決まる
3章 頭皮毒デトックスと体内デトックスで効果アップ
4章 発毛・育毛に効果的な栄養補給とヘア&スカルプケア
- 価格
- 1430円(本体1300円)
- 判型
- 四六判
- 頁数
- 168 頁
- 発行日
- 2014.12.3
- ISBN
- 978-4-87795-305-8
立ち読み
はじめに 髪は体内環境を映し出すカガミ—— 大森隆史
髪は、頭を保護したり保温したりする働きがあるだけではなく、こころやからだ全体の健康状態を示すバロメーターでもあることをご存知でしょうか?
髪は日々の栄養バランスを継続的に記録しながら伸長するため、毛髪を分析すると体内のミネラルバランスの傾向を推し量ることができます。これを「毛髪ミネラル検査」といいますが、この検査によって、どれだけ体内に有害重金属が溜まっているかもわかります。毒素を排泄した後の体内ミネラルの変化についても確認することができます。
毛髪ミネラル検査は、1950年代に発生した「水俣病」の原因物質が水銀(メチル水銀)であることを特定できたことで、それを契機に注目されるようになりました。とくに近年、デトックス(解毒)の考え方が普及するにつれて、有害重金属の汚染度を把握する検査方法として広く一般に用いられるようになりました。
はじめに 髪は体内環境を映し出すカガミ—— 大森隆史
髪は、頭を保護したり保温したりする働きがあるだけではなく、こころやからだ全体の健康状態を示すバロメーターでもあることをご存知でしょうか?
髪は日々の栄養バランスを継続的に記録しながら伸長するため、毛髪を分析すると体内のミネラルバランスの傾向を推し量ることができます。これを「毛髪ミネラル検査」といいますが、この検査によって、どれだけ体内に有害重金属が溜まっているかもわかります。毒素を排泄した後の体内ミネラルの変化についても確認することができます。
毛髪ミネラル検査は、1950年代に発生した「水俣病」の原因物質が水銀(メチル水銀)であることを特定できたことで、それを契機に注目されるようになりました。とくに近年、デトックス(解毒)の考え方が普及するにつれて、有害重金属の汚染度を把握する検査方法として広く一般に用いられるようになりました。
このように、髪には、体内の環境を映し出すカガミのような役割もあるのです。
これまで私(大森)は、内科医の立場から、体内毒素の排泄を促すデトックス診療を専門に行なってきました。
デトックスとは、からだに良いといわれるものを摂り入れる前に、すでにからだに溜まっている毒、主に有害重金属を取り除くための解毒療法です。私はこれを「引き算」健康法として推奨してきました。
いくらからだに良い栄養成分を摂り入れたとしても、体内に毒素が溜まっているとうまく吸収されず、その効果も期待できません。そこで最初に引き算、すなわち解毒をすると、栄養素や有効成分が体内により浸透しやすくなり、その効果が発揮されるようになります。
人体に有用なミネラル(重金属)については皆さんよくご存知だと思います。一方、人体に蓄積されると障害を引き起こす有害な重金属もあります。水銀や鉛、カドミウムなどです。これらの中には細胞やDNAを傷つけ、老化やさまざまな病気の原因となる活性酸素を体内で大量に発生させるものがあります。
環境汚染、農薬や化学物質の乱用、大量の食品添加物などの影響下にある現代人のからだには、知らずしらずのうちに、このような有害重金属が溜まっています。
それを体外に排泄している器官のひとつが毛髪なのですが、頭皮に集まった有害重金属は頭皮を酸化させ、髪の成長を障害します。まず、このことを頭に入れておいていただきたいと思います。
もう一点、私たちの髪は、体内のホルモンの変化によっても大きな影響を受けています。艶のある髪や丈夫な髪質を保つためには、加齢などによるホルモン変化の影響を最小限に抑えることが必要なのです。
じつは、このホルモンの分泌や変化に有害重金属が密接に関わっていることがわかってきました。くわしくは本文でお話ししますが、体内の毒素を取り除き、「引き算」したうえで、丈夫な髪質をつくるための「足し算」をする。そうすれば、ある程度年齢を重ねていっても、ホルモンバランス力が維持され、その人なりの美髪を維持することは可能なのです。
わかりやすくいうと、頭皮に溜まっている毒素(毛穴に溜まっている有害物質の存在を理解してもらいやすいように「頭皮毒」と呼んでいます)を除去しつつ、体内環境をきれいにしておけば、髪はいつまでも若々しさを保つことができるのです。
本書は、共著者であるヘアケア、スカルプケアのエキスパートである永本玲英子さんとの出会いによって生まれたものです。
艶のある丈夫な髪を永く維持したい、抜け毛や薄毛を防いで美髪を取り戻したい、そんな思いを抱いている老若男女は決して少なくないでしょう。
そんな切実な思いに応えるべく、しっかりと結果を出していくには、いかにこの「頭皮毒」を除去するか——内科医的な観点から、毒素排泄の機能を持つ成分について研究を続けるなかで、これまでにないまったく新しいタイプの育毛剤(「デトックス育毛ローション」現在特許出願中)の開発にも成功しました。
本書の目的は、頭皮と体内環境のつながりを明らかにしつつ、デトックスによって美髪と健康を実現する方法をより多くの方に知っていただくことです。
主な内容は、医学的な視点から見た「頭皮毒」の正体、発毛、育毛のためのスカルプケアの最新技術、さらに家庭でもできるホームケアです。できるだけ専門用語は避けて、平易な表現を用いるように心がけました。
あなたの髪や頭皮はいったいどんな状態になっているのか?
毛穴の汚れの正体は何なのか?
その実態を知って、自分のからだの内側から毛髪環境を変えるには、「頭皮毒デトックス」と「体内デトックス」を組み合わせて行なうことがもっとも有効であることに気づいていただければ、これに勝る喜びはありません。
プロフィール
大森隆史(おおもりたかし)
東京健康クリニック総院長・内科医師
九州大学工学部大学院合成化学専攻修士課程修了。九州大学医学部卒業。病院勤務では主に呼吸器内科・神経内科・離島医療などを経験。その後、西洋医学、補完・代替療法の区別をなくした統合医療を基本に、「デトックス診療」に取り組む。デトックスをコンセプトにした「金属アレルギー外来」「広汎性発達支援外来」など幅広い診察に取り組む。この分野の第一人者。